初期モデル発売時期:1992年9月
このページの上段は、わたくしどもが是非知って戴きたい内容です。
詳細な説明は、文書内のジャンプでどうぞ。
発熱量は、最大で定常80W(ゼロクロス回路、電源投入時はオーバーシュート200W)と、通常のリード付き部品は当然ながら、シールドケースのように熱容量の大きな母材まで、はんだ付けが可能です。
はんだとはんだを、はんだ付けするのは、従来の発熱量固定のコテでは至難の技でした。
しかし、熱回復特性に優れたこのコテでは、実体顕微鏡を覗きながら0.65mmの糸はんだをはんだ付けするのは、なんと、初心者でもできるのです。ただし、的確な温度設定はベテランがしてあげてください。
顕微鏡を覗きながらいったんできると、次には裸眼でもできるようになるから不思議です。
また、逆に、このコテでそれができる作業者に、他社のコテで試していただきたいものです。他社製品ではできないとは申しませんが、そこに何かの違いが必ずあると存じます。
本体重量は40g( 電源2P,コードを除く )、50g(
3P,同 )とクラス最軽量で、しかもコテ先は約2.9gと極めて軽く、握った感じがとても軽いために、コテさばきがとても楽です。
微細なSMD、ファインピッチのリードのはんだ付けや修正では、意のままにコテ先を動かせます。
いくら重量が小さくても、コテ先が重くてはグリップ部を中心とする慣性モーメントのために、軽くは感じられないものです。
スライドボリュームの抵抗特性は、低温度領域で微妙な調節ができるようになっていて、SMDに最適です。ヒータへの通電状況は、LEDの点滅でモニターできます。
もちろん、本体のボディーは導電樹脂でできていて、3芯式(
UL )は、人体に帯電した静電気を逃がす経路になります。
温度調節式のコテの使いやすさは、SMDに限りません。
ヒータ発熱量が固定のはんだコテでは、リード付き部品の場合、部品の熱容量によって(つまり作業内容が変わるたびに)、加熱時間を加減しなければなりません。また、作業者の熟練度によってコテ先温度を替えたい場合は、コテそのものを替えるしかないわけです。
通常のはんだ付け作業でも、一度温度調節式の便利さを知ったら、たぶん、手放せないでしょう。
一般的にいって、いま、はんだコテの作業従事者が10人として、一日に 6時間、月に23日とすれば、年に約 16,000時間の作業時間となり、時間単価を1,200 円/時と仮定します。
はんだコテの違いにより、作業能率が 1 %だけ違うとすると、
16,000 時間/年 × 0.01 × 1,200 円/時 = 192,000 円/年
となり、無視できない数字となります。
1 %とは、1時間について36秒です。実際には、 1 %どころの違いでないのは、容易に想像していただけるでしょう。ぜひ、エディスンのはんだコテを試してみてください。
絶縁性能は、発熱部分とコテ先との距離(絶縁体の厚さ)で決まり、EH−520の円筒形ヒータは、これが0.8mmあります。
そのため、380℃において2,000MΩ、500℃において1,700MΩ以上という絶縁抵抗値を維持します。
また、ヒータに接触するコテ先の部分は、鉄メッキの上にクロムメッキを施してあり、コテ先とヒータの熱伝達部が劣化したためにヒータが熱暴走した、という事故がありません。
ヒータ部分は差込式で、簡単に交換ができます。
セラミックヒータは一般的に、機械的な衝撃や熱的な衝撃に弱いもので、いまのところ、これはやむを得ません。
しかし、床の上に落とす(しかも運悪く当たり所が悪い)ということがなければ、長期間(当社従来比5倍)使っていただけます。
コテ先のクリーニングは、水が滴らない程度のスポンジでしてください。
少しくらいの熱衝撃では簡単には壊れないヒータに改良されていますが、それよりも、ずぶ濡れのスポンジでは、クリーニングがきれいにできないのと、コテ先への熱衝撃によるメッキへの損傷で、コテ先の寿命が短くなると思われます。大事に使ってください。
いいことづくめのヒータですが、欠点はやはりありまして、コストが高いのが悩みです。が、このあたりがエディスンの思想であるのを、ユーザーの方に理解していただければ幸いです。