はんだコテ MODEL EH-520

初期モデル発売時期:1992年9月


 エディスンのはんだコテ EH−520は、他社製品に優る特長を備え、お客様の信頼を戴いています。

 このページの上段は、わたくしどもが是非知って戴きたい内容です。
 詳細な説明は、文書内のジャンプでどうぞ。 


素早い温度回復特性と高い発熱量
 他社と際だった特徴は、コテ先(TIP)の容量よりヒータの容量が大きく、したがって、作業中にストレスを感じない、素早い温度回復特性が得られていることです。

 これは、独特の円筒形ヒータの採用で実現できたもので、コテ先の熱容量に頼らないで、温度を一定に保つことができます。

 発熱量は、最大で定常80W(ゼロクロス回路、電源投入時はオーバーシュート200W)と、通常のリード付き部品は当然ながら、シールドケースのように熱容量の大きな母材まで、はんだ付けが可能です。
 


はんだとはんだのはんだ付け
 このコテの最大の特徴は、SMDの用途にあります。

 

 

 はんだとはんだを、はんだ付けするのは、従来の発熱量固定のコテでは至難の技でした。
 しかし、熱回復特性に優れたこのコテでは、実体顕微鏡を覗きながら0.65mmの糸はんだをはんだ付けするのは、なんと、初心者でもできるのです。ただし、的確な温度設定はベテランがしてあげてください。

 顕微鏡を覗きながらいったんできると、次には裸眼でもできるようになるから不思議です。

 また、逆に、このコテでそれができる作業者に、他社のコテで試していただきたいものです。他社製品ではできないとは申しませんが、そこに何かの違いが必ずあると存じます。


小型軽量のコテ先と取り回しのいい本体
 コテ先の根元の直径はφ4mm、ヒータホルダの直径はφ7mmと、とてもスリムです。

 高密度実装の基板でも、ターゲットの部品が的確に狙えます。また、視野をさえぎらないので、ホルダでうっかり周囲の大型部品を損傷する危険も少なくなります。

 本体重量は40g( 電源2P,コードを除く )、50g( 3P,同 )とクラス最軽量で、しかもコテ先は約2.9gと極めて軽く、握った感じがとても軽いために、コテさばきがとても楽です。
 微細なSMD、ファインピッチのリードのはんだ付けや修正では、意のままにコテ先を動かせます。

 いくら重量が小さくても、コテ先が重くてはグリップ部を中心とする慣性モーメントのために、軽くは感じられないものです。
 


容易な温度調節

 
 ヒータ制御機構は本体に内蔵されていて、温度調節は本体のスライドボリュームでします。

 外部に作業上邪魔になる温度制御部がありません。はんだコテのコードを電源コンセントに接続するだけです。

 スライドボリュームの抵抗特性は、低温度領域で微妙な調節ができるようになっていて、SMDに最適です。ヒータへの通電状況は、LEDの点滅でモニターできます。

 もちろん、本体のボディーは導電樹脂でできていて、3芯式( UL )は、人体に帯電した静電気を逃がす経路になります。
 

 温度調節式のコテの使いやすさは、SMDに限りません。

 ヒータ発熱量が固定のはんだコテでは、リード付き部品の場合、部品の熱容量によって(つまり作業内容が変わるたびに)、加熱時間を加減しなければなりません。また、作業者の熟練度によってコテ先温度を替えたい場合は、コテそのものを替えるしかないわけです。

 通常のはんだ付け作業でも、一度温度調節式の便利さを知ったら、たぶん、手放せないでしょう。


費用対効果:コストパフォーマンス

 
 さて、はんだコテに限らず、工具は金儲けの手段ですから、費用対効果の計算は必ずするべきです。

 

 

 一般的にいって、いま、はんだコテの作業従事者が10人として、一日に 6時間、月に23日とすれば、年に約 16,000時間の作業時間となり、時間単価を1,200 円/時と仮定します。

 はんだコテの違いにより、作業能率が 1 %だけ違うとすると、

   16,000 時間/年 × 0.01 × 1,200 円/時 = 192,000 円/年

となり、無視できない数字となります。

  1 %とは、1時間について36秒です。実際には、 1 %どころの違いでないのは、容易に想像していただけるでしょう。ぜひ、エディスンのはんだコテを試してみてください。


高絶縁性と信頼性

 
 実は、セラミックヒータのすべてが高絶縁性と信頼性に優れているというわけではないのです。

 

 

 絶縁性能は、発熱部分とコテ先との距離(絶縁体の厚さ)で決まり、EH−520の円筒形ヒータは、これが0.8mmあります。
 そのため、380℃において2,000MΩ、500℃において1,700MΩ以上という絶縁抵抗値を維持します。

 また、ヒータに接触するコテ先の部分は、鉄メッキの上にクロムメッキを施してあり、コテ先とヒータの熱伝達部が劣化したためにヒータが熱暴走した、という事故がありません。

 ヒータ部分は差込式で、簡単に交換ができます。
 セラミックヒータは一般的に、機械的な衝撃や熱的な衝撃に弱いもので、いまのところ、これはやむを得ません。
 しかし、床の上に落とす(しかも運悪く当たり所が悪い)ということがなければ、長期間(当社従来比5倍)使っていただけます。

 コテ先のクリーニングは、水が滴らない程度のスポンジでしてください。
 少しくらいの熱衝撃では簡単には壊れないヒータに改良されていますが、それよりも、ずぶ濡れのスポンジでは、クリーニングがきれいにできないのと、コテ先への熱衝撃によるメッキへの損傷で、コテ先の寿命が短くなると思われます。大事に使ってください。
 


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ここからは文書内のジャンプによる、詳細な説明です。
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独自の円筒形ヒータ

 
 独自の円筒形ヒータは、発熱体自身が温度センサーを兼ねています。そのため、発熱体とコテ先の距離を、温度センサーのスペース( 約6mm )だけ小さくすることができました。

 したがって、発熱体の熱を効率的にコテ先に伝えることができ、発熱体の飽和温度も、1,050℃と安定した領域に設定できました。

 いいことづくめのヒータですが、欠点はやはりありまして、コストが高いのが悩みです。が、このあたりがエディスンの思想であるのを、ユーザーの方に理解していただければ幸いです。

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EH-520詳細

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